“想像力”を育てる関わり方 ─ 「遊び」を手がかりに ─

第5章 日本人の未来(第5分科会報告書)

Ⅰ.はじめに

 社会や国家の未来を考えることは、これから生まれる人間、今、育ちつつある人間を考えることにほかならない。21世紀の日本を構想することは、広い意味での教育、教養と活力ある人材を育成する仕組みを構想することに帰り着く。世紀の変わり目にあたって、知識と情報の普遍化と高度化が見られ、諸文化の相互交流が進み、産業の構造も大きく変わろうとしている今、日本にとってはこの変化に対応し、時代を導く人材が必要なのである。

 とりわけ産業構造が変化して、新しい技術の創造、新しい情緒的な価値の生産が急務となっていることから見て、日本には世界標準でそれに適応できる人材が不可欠となっている。また、世界に60億の人口がひしめこうとしているとき、先進国は単に明日の自国の国民のためだけではなく、大量の人類を限られた宇宙船地球号の上で生存させることに寄与しなければならない。そのためには、創造の意欲に溢れ、透徹した理性と豊かな想像力を兼ね備え、未知の問題と取り組む先駆的な才能を育てなければならない。

想像力を磨けば世界は無限に広がっていく

Yes, life is wonderful, if you’re not afraid of it. All it needs is courage,imagination, and a little dough.
(そうだ、人生は素晴らしい。恐れの気持ちさえ持たなければ、だ。人生を恐れてはいけない。人生に必要なものは、勇気と想像力。それとほんの少しのお金だ。)