ブリコラージュまとめ

最近、ブリコラージュにやたらと注目しているので、いろいろなサイトから勝手に文章を引用してまずはNaver風にまとめてみました。

Wikipedia
ブリコラージュは、理論や設計図に基づいて物を作る「エンジニアリング」とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることである。クロード・レヴィ=ストロースは人類が古くから持っていた知のあり方、「野生の思考」をブリコラージュによるものづくりに例え、これを近代以降のエンジニアリングの思考、「栽培された思考」と対比させ、ブリコラージュを近代社会にも適用されている普遍的な知のあり方と考えた。

松岡正剛の千夜千冊
ブリコラージュはもともとは「修繕」とか「寄せ集め」とか「細工もの」といった意味であるが、フランスではそのブリコラージュをする職人のことをブリコルールといって、あらかじめ全体の設計図がないのに(あるいは仮にあったとしても)、その計画が変容していったとき、きっと何かの役に立つとおもって集めておいた断片を、その計画の変容のときどきの目的に応じて組みこんでいける職人のことをさしている。

内田樹の研究室『ブリコルールの心得』
野生の人たちは本質的にブリコルールである。彼らの世界は資源的には閉じられた世界である。「ありもの」しか使えない。それゆえ、ブリコルールたちは「道具」の汎用性、それが蔵している潜在可能性につよい関心がある。

野生のブリコラージュ
人類学者のレヴィ=ストロースは、このように、手近の物を応用して、うまく使いこなす発想を「ブリコラージュ」と呼び、これこそ「野生の思考」だ、と言った。我々は、文明の中で「栽培された思考」にどっぷりと毒されてしまっており、コーラのビンと思ったら、コーラを入れることしか思いつかない。現実の野生の思考は、もっとしたたかで、使えるものはなんでも使う。たとえば、マサイの間では、いまや携帯電話が大流行。観光客のアポ受けでも、婦人たちの招集でも、サバンナの獲物探しでも、携帯を活用している。例の赤い民族衣装を着て、電話で連絡しながら、槍を持って獲物を追い込んでいく姿など、かなりシュールだ。

【東京ファイティングキッズ・リターン ブリコラージュ的知性について
ブリコルールの野心は「有限のリソース」から「無限の意味」を引きだそうとするところにあります。ですから、彼はどんなものを見ても、どんな役に立ちそうもないものを見ても、「でも、これにも何か使い道があるんじゃないかな?」(Ça peut toujours servir)と自問することを止めません。

【東京ファイティングキッズ・リターン 「忘れられた」ブリコルール
ブリコルールってのは、ぼくの言葉で言えば「折り合い」と「やり繰り」の世界の住人てことです。繰り返しになりますが、そこではあるものは何でも使う。無ければ作っちゃう。こういった問題解決の方法は、今の合理的な問題解決手法とはかなり趣を異にしています。
経営学的には、ブリコラージュってのは「暗黙知」というもので、これをメンバーで共有できる「形式知」に変えなければならないなんてことが言われたりします。

「暗黙知」というものを「形式知」に変えて、計量し、数値化し、マニュアル化することで、個人的な「勘」や「ひらめき」や「呼吸」といったものが、誰でもが共有できる「技術」に分解されて、それが製品の大量生産やコストダウンに結びつきました。しかし、ここで行われた取引(暗黙知と形式知のトレード)は、技術と人間の関係の堕落でしかないのではないかと疑っているのです。別の言い方をするなら、「暗黙知」は「形式知」に変換されたわけではない。「あやふやな形式」が数量化された「確かな形式」に変換されただけであって、「暗黙知」というものが持っていたエッセンスは、切り捨てられたってことだろうと思います。じゃあ「暗黙知」って何だということになります。

最近ではよく、リスクをとるなんて言い方をしますが、金を出したからリスクをとったとか、出処進退をかけて仕事に就くなんていうようなことを言うわけです。でも、それだけだとやはりダメなんです。ギブアンドテイクみたいな風になってしまって結局思考の浅瀬を歩いているに過ぎない。

参考図書:

クロード・レヴィ・ストロース
みすず書房
発売日:1976-01-01

Naoki Yamamoto
1983年12月25日 石川県生まれ。野球漬けの高校生活を経て、北海道大学農学部に入学。「スノーボード、旅、読書」の三種の神器に明け暮れる。卒業後、システム会社に営業職で入社。 2009年株式会社グランマを立ち上げ。1年後に発展途上国の貧困層に必要なデザインやサービスを展示する「世界を変えるデザイン展」を六本木で開催、2万人を動員。2014年12月に退職し、現在無職。仕事の傍ら、ノンフィクション書評サイトHONZに参加中。