雪から湧き出る

体をつかうことを忘れていた、頭を使うことばかりに偏っていた。

自分の目標に向かって努力する、そんなことも忘れていた。

もっとうまくなりたい、そんな純粋な欲望。

未踏の道を歩む、ノートラックの雪面で思い出した冒険心。

誰かに見てもらいたい、かっこつけいたい、そんな男の子としての基本。

体を使うことで、忘れていた感情が溢れてきた。

自分の中にある直感、考える前に動くこと、体が覚えていた。

もっと無心に、磨かれた直感と咄嗟に体を反応させる。

生まれた動きは自分のスタイルになる。

オリジナリティは自分の体の制約と特質が源泉にある。

誰かと違っていたい、自分らしくありたい、人間としてのプライド。

直感に従っていくと、自分の奥にしまってあった本心に気づく。

いつの間にかレンズは曇り、自分を信じる力が影を潜めていた。

信じなくてもいい、そこにあるものを大切にすれば良い。

ハングリーに、馬鹿で、そして、あるがままに。

主人公であれ、人生の本番の。