人生意気に感ず、功名誰か論ぜん

手に取った『貞観政要』、魏徴と太宗との問答を中心に収められている。側近として厳しい進言を行っていた魏徴、その彼が発したと言われる有名な故事である。

人生意気に感ず、功名誰か論ぜん

時代背景と魏徴が側近となった経緯を知らねば、この真意は味わえない。

類する名言として、クラーク博士が発したと言われ、北海道大学のシンボル的な存在であり、言葉になっている「少年よ大志を抱け」の一文。

少年よ 大志を抱け。
金のためではなく
私欲のためでもなく
名声という空虚な志のためでもなく
人はいかにあるべきか、その道を全うするために、大志を抱け

この二つを並列して考察する。直覚されるのは、周囲にいる人の存在があるか否か。クラーク博士の言葉は個として内的なものを追求している、おそらくはキリスト教の信仰が関係しており、独立した個として大志を成し遂げることを美徳として考えているように、私は受け取っている。その一方、魏徴はもっと暑苦しい感じだ、仲間の、ボスの、家族の言動を意気に感じて、その縁こそすべてと、私を置き去りにして人生を勇んでいる。

どちらが好きだ?と問われれば、北海道大学のOBとしての立場を捨て、間違いなく後者を選ぶんだろうな、

そう考えた。