「iPhone5」から「iPhone SE」へ機種変更して気づいた「自分の変化」、「切なさ」を添えて

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発売から2日後、iPhone SEを予約し、発売から3日後 iPhone SEを受け取った。そして、使い始めて、22時間が経過しているのが、今。

だいたい、商品が欲しくて買ったわけではない。買い替え理由が3つある。

1.コストパフォーマンスの改善


以前)ガラケー(au)+Wifiルーター(Rakuten Super Wifi)+iPhone5(契約なし)
 月額だいたい6,000円

 以後)Wifiルーター(Rakuten Super Wifi)+iPhoneSE(au,保証付き,auスマートバリュー適用)
 月額だいたい7,000円(本体価格を除く)

高くなっているが、これは一時的なもの。SIMフリーの筐体を買って、ということも検討したが、Wifiルーターの契約も5月で切れるので、解約するつもりでいるから、6月以降は以下になる。

6月以降)iPhoneSE(au,保証付き,auスマートバリュー適用)
 月額だいたい4,000円(本体価格を除く)

特殊事情もある。家のインターネット契約がマンション付属のjcomで、月額2,500円ほど、それにauスマートバリュー(950円くらいの割引)が使えた。なので、できるだけ安く買おうと思っている人に対しての普遍的なアドバイスにはならない。

2.故障したiPhone5のカメラに耐え切れなくなった


iPhone5のカメラが水没により故障して使えなかった。たいそうカメラがないと不便だった。修理すると、本体交換となり、3万円程度かかる。それなら、新機種を買おうということでiPhone SEの購入を決めた。ガラケーのモバイルSuicaが利用できなくなるのは痛いが、仕方なし。

また、今回は結果として、iPhone SEを購入するほうがお得だった。

(iPhone5を修理に出した場合)iPhone5 の修理費用 3万円
 ガラケー(au)+Wifiルーター(Rakuten Super Wifi)+iPhone5(契約なし)
 月額だいたい6,000円
(iPhone SE 3Gデータ契約の場合)iPhone SEの購入費用 1.5万円(データ容量:3G)
 月額だいたい4,000円

結果として、auで(しかもデータ通信1Gより、3Gのほうがお得と感じた)iPhone SEを買うほうが安いから、購入したに過ぎない。インセンティブに動かされただけなのだと思う。SIMフリーとの比較であれば、修理を選んでいたかもしれない。

3.Appleブランドの新商品への期待(と裏切られた感じ)


これがこの記事で言いたかったこと。Appleブランドの新商品への期待。iPhoneを使い始めて10年弱、Macbook Airは5年弱と、Appleに長年お世話になってきた。そして、いつもどおりの驚きの体験があるのではないかという暗黙的な期待があった。また約3年ぶりのスマホ購入だったので、ITデバイスの新たな進化が体験できるのではないか、という期待感があった。

しかし、これが全くと言っていいほどに今回はなかった。iPhone5からのユーザビリティの変化がほぼゼロに近く(20時間の利用現在)、正直がっかりだった。と同時に2つのことを思った。

1つ、スマホというITデバイスの進化の行き詰まりをそこはかとなく感じたこと。もちろん、細部では変化していると思うが、驚きという感情に転換されるものにはなっていない。これは多くの人がこれまでもジョブズなきAppleについて言及していたことかもしれない(詳しくは知らないが、、、)。正直、これなら修理に出してだいたい3万円でiPhone5に変えればよかったと思ったぐらいだ。そこそこのカメラを3万円で買った思うか、ちょっと性能の良いカメラを2倍の6万円程度で買ったと思うか。驚きがないと、機能やコスト比較に、思考が寄ってしまう。

4.Appleを通じて見る自分の変化


もう1つは、新しいユーザビリティを期待していたと言っている割に、iPhone6Sではなく、iPhoneSEを選んだ自分の保守性。実は暗黙的に変化を求めていなかった、手にしたときの安心感が半端なかったから。新しく無駄な操作方法の学習をしなくて済むと思った。その変化全般に対する自分の感性の変化。これは、衝撃だった。今までならば、操作が変わったことそのものも楽しもうとしていたはず。

自分が変化したことについて、2つの解釈をしている。1つはそもそも、スマホというデバイスへ、ITやWebなどのテクノロジーに新たな期待を持たなくなったということ。自分の求めている要件ができればよいと考え、これまでに暗黙的に持っていた技術の進化によって、自らの行動が変化するかも、という期待がなくなった。

もう1つは定番を求めた、変わらないことを求めたこと。環境の変化により、新しい刺激を受けることを望んでいない。それなのに、Appleを買ったのはなぜだろう?と考えた。

5.それでも、Appleを買ったのはなぜだろう?


ちなみに、新しいiPhoneのモデルが発売になって、即買したのは初めてである。Appleフリークではないから、即買する人たちのレビューを見て評価が安定してから、いつも買っていた。しかし、今回は即買。この自分の購買活動を考察してみると、AppleがiPhone SEを通じて、ユーザーへ届けたのが価値を驚きの体験(バグはあるかもしれないが、、、)ではなく、ニーズに寄り添う姿勢だったことを暗に感じ取ったから、なのではないか、だから即買したのではなかろうかと考えた。それは僕の中で、Appleというブランドへの自分の期待が刺激から定番としての信頼に変わったことを意味する。いつの間にか、Appleというブランド価値が自分の中で、生まれ変わっていた。

まとめよう。今回の買い替えは、3つの理由による。一つは長期的な月額費用の削減、一つはカメラ機能の故障による買い替え、もう一つはAppleへの信頼。いつの間にか、自分の中でのAppleへの価値観が変わっていたことに驚いた、それとともにそれは自分の価値観の変化でもあるように感じたこと。年齢を重ねるとはこういうことか、と悲しくもなっている。

(※記事中の金額は極めて不正確なので、参考程度にしてください)

Naoki Yamamoto
1983年12月25日 石川県生まれ。野球漬けの高校生活を経て、北海道大学農学部に入学。「スノーボード、旅、読書」の三種の神器に明け暮れる。卒業後、システム会社に営業職で入社。 2009年株式会社グランマを立ち上げ。1年後に発展途上国の貧困層に必要なデザインやサービスを展示する「世界を変えるデザイン展」を六本木で開催、2万人を動員。2014年12月に退職し、現在無職。仕事の傍ら、ノンフィクション書評サイトHONZに参加中。